インサイトで分析することで発信の内容がお客様が求めていることとブレることがなくなります。
ですが、インサイトはいろんな数字があって
よくわからない・・
どう活用すれば良いんだろう・・・
と感じることも多いと思いますので、
用語の解説と見方をご紹介します。
実際の詳しい分析アイディアはロードマップの最後の記事でご紹介しますので、今回の記事ではインサイトの具体的な意味を知っていただければ幸いです。
写真ではイメージしやすいように僕が1000フォロワーの時のインサイトも公開します
一緒に頑張っていきましょう!!
【前半】インサイトで見れるもの
インサイトはアプリから誰でも簡単に確認でき、ユーザーの基本情報(年齢、地域、性別など)や投稿などに関する数値(インプレッション、いいね数、フォロワーなど)が表示されます。
インサイトをタップすると
・リーチしたアカウント
・アクションを実行したアカウント
・合計フォロワー
を見ることができます。
そして、発信した内容の
・投稿インサイト
・ストーリーズインサイト
・リールインサイト
をそれぞれ見ることができますので1つ1つ解説いたします。
リーチしたアカウント
ここでは運用している自分のアカウントからユーザーに対する数値、またユーザーからアカウントに対する数値を確認できます。
どのくらいの人に何回ぐらい投稿が見られて、そのなかで何回プロフィールが見られてて・・・のようなことがここからわかります。
ここでよくある質問リーチとインプレッションの違いについて少し補足しておきます。
リーチとは「投稿が見られた人数」のことであるのに対して、インプレッションは投稿を見られた回数を指します。
つまり、一人の人が2回同じ投稿を見た場合はリーチは1ですがインプレッションは2になります。
そのため原則、リーチよりもインプレッションの方が多くなります。
リーチしたオーディエンス
これは、どんな人が見てくれたか?ということです。
見てくれた人の
地域・国・年齢・性別
を知ることができます。
フォロワーとフォロワー以外の数も把握できます。
リールを活用するほどフォロワー以外の数を増やすことができますが、ここではこれが正解というものはありません。
コンテンツのリーチ
発信したもの「投稿」「ストーリー」「リール」のそれぞれがどのくらいの人数に見られてその人はフォロワーだったのか?フォローしていない人なのか?を確認することができます。
トップ投稿・トップストーリー
ここでリーチが多かった順番に投稿を見ることができ、
どの投稿がたくさん見られたのかを確認できます。
その他にも
メール送信ボタンのタップ数
電話するのタップ数
いいねの数
・・・ETC・・・
などを見ることができます。
ここでは参考にすべき指標をいくつか紹介します。
・インプレッション数
何人に?ではなく単純に見られた回数が多い順番
・ウェブサイトタップ数
URLをクリックにつながった投稿順番
・コメント数
コメントが多かった投稿の順番
・プロフィール表示回数
プロフィール閲覧につながった投稿
・リーチ
何人に見られたか?
・保存数
保存が多かった投稿
・投稿でのインスタラクション
アクションにつながった投稿
アクションを実行したアカウント
ここではリーチと違って、ユーザーから投稿に対するアクションの数値を確認できます。
インタラクションを見ることで、その投稿に対してユーザーの反応はどれくらいあったのかが分かります。
アクションとは
アクションを実行したオーディエンス
オーディエンスとは先ほど同様でどんな人がアクションしてくれたか?を知ることができます。
コンテンツでのインスタラクション
ここでのインスタラクションとは
いいね・コメント・保存の合計数を表示しています。
過去の期間の合計を表示してくれるので今までどのくらいフォロワーさんと繋がることができたのかの1つの指標になります。
トップ投稿・ストーリーズ
ここも先ほど同様に設定した期間にアクションが多いものを表示してくれます。
合計フォロワー
ここでは主にフォロワーの情報を確認できます。
日別のフォロワーの増減はもちろん、フォロワーの年齢や性別、属性もわかります。
ここで需要になるのは
「もっともアクティブな時間」です。
各曜日、各時間ごとにフォロワーとつながった時間を見ることができるので、
この時間に合わせて発信をしていくことで反応を得ることが可能です。
投稿インサイト
今まで紹介していたのはアカウント全体のインサイトですが、
発信した投稿1つ1つのインサイトを見ることもできます。
見れる内容は、右から
いいね数
コメント数
シェア数
保存数
です。
そして、
【リーチしたアカウント数】
どれだけの人に見てもらえたか?
【コンテンツでのインスタラクション】
どのくらいアクションされたか?
【プロフィールアクティビティー】
この投稿を見てプロフィールを見てくれた人はどのくらいいるのか?
を知ることができます。
リーチの内容は
ホーム
発見から
プロフィール
その他
と少しややこしいので1つ1つ解説いたします。
ホーム
これはホーム画面のタイムラインから表示された回数です。
発見から
これは検索で見つけてもらった回数です。
ハッシュタグやキーワード検索で表示されます。
プロフィール
これは他の投稿から興味を持ってプロフィールに飛んでそこからさらに見てもらえた回数です。
その他
他のところから見つけてもらえた回数なのですが
その他とは
URLから直接見てもらえたり
誰かがシェアしたところから見てもらったり保存から見てもらった回数になります。
ストーリーズインサイト
ストーリーズのインサイトでは過去の期間の項目を確認できます。
フォロワーさんとの繋がりの指標の1つになります。
確認できる項目は
・ストーリーズ から移動
・フォロー
・次のストーリーズに移動
・ビジネス住所タップ数
・インプレッション
・リンクのクリック
・次へ
の項目を見ることができます。
リールインサイト
リールにもインサイトをチェックすることができます。
【リーチ】
どれだけの人に見てもらえたか?
【再生回数】
何回見られたか?
・いいねの数
・コメント数
・保存数
・シェア数
などを知ることができます。
前半まとめ
インサイトで見ることで、これまでの投稿に対する疑問や悩みが解決につながります。
ですが!!
そもそものリーチが少ないうちは分析が正確にできないので、
初めはどんなデータが取れるのか?だけをわかればOKです。
そして今後そのデータをいつでも活用できるようにイメージだけしておきましょう。
Instagramの運用において一番重要なのは
分析をしながら改善をしていくことです。
ただなんとなくの感覚で運用してしまうと成果に繋がりにくく、
せっかくの投稿も努力もすごくもったいないので、インサイトを活用しながらより良いものに変えていきましょう。
実践編「PDCAで変わるインスタ運用」
前半の記事では
インサイトの見方と意味をご紹介しました。
ですが
「その数字を何に活用すればいいか?」が迷いやすいです。
なので今回はInstagramインサイトの分析の仕方や効果を出していくノウハウをまとめました。
「どのような視点で分析すればいいのか?」
「効果的な分析をするためには?」
が、わかるために具体的な方法を徹底解説していきます。
運用の目標を決める
まず一番初めに考えることは「運用の目的」です。
「もちろん集客が目的です!」
と思う人も多いと思いますが、ここでは3つの段階に分けて考えていきます
1, 最大の目標
2, 【中】目標
3, 【小】目標
3つに目標を分けて考えることで、日々の運用を本当に自分が望む結果につなげることができます!
1 最大の目標
ここではインスタ運用の一番の目標を定めます。
ほとんどの場合この目標が変わることはありません。
例えば
「実際の来店を増やしたい」
などです。
・業界で有名人になりたい
・影響力をつけたい
などの目標を持つ人もいると思いますが、
これによって目標にするフォロワーの属性も数もが変わってきます。
ですが、ほとんどの美容師さんは実来店を目標にする人が多いと思いますのでここでは実来店を目標とした例でお話をさせていただきます。
2 【中】目標
これは「1の目標」を叶えるために一番効率がいい事は何か?を探します。
例えば、
・〇〇のハイライトを閲覧することで予約につながる
・LINE追加で、LINEから相談してもらうことで予約になる
・DMをしてもらう
・ウェブサイトに促す
・エンゲージメントを高める
など、「最大の目標」を叶えるための効率が良いものイメージして今の運用の目標を定めましょう。
これは運用していく中で仮説を立てて、定期的に変えながら探っていきます。
半年ごとや1年ごとに見直して「予約につながるのはお客様が何をしたときか?」を探していくのがおすすめです。
イメージとしては
ハイライトで興味を高めて、お客様の疑問を解消する内容を見せることで予約につながりやすくなるので、ハイライトを〇〇の順番で見てもらうように誘導する
LINE環境を整えてからLINEを追加してもらいそこから来店につなげるアプローチしていく
来店のハードルを下げるためにDMを促しDMからのやりとりの黄金パターンを見つける
個人のウェブサイトを見せることで、インスタで伝えきれない内容を伝えて予約につなげる
すでに来店したことがある人とのつながりを高めて再来店を高める
のようなイメージです。
【中】目標の本当の目的は、予約までの動線作りです。
実はお客様は1つ1つの投稿を見ただけでは、いきなり予約には繋がりません。
なので「予約したい!」と思ってもらうまでの動線をインスタから作る必要があります。
初めから動線を考えて作り込めれば理想ですが、
いきなり完璧に作り込むのは難しいので、
まずは自分のアカウントが何をしたら予約につながるのかを探していきましょう。
「これならきっと予約したくなるな!」
という仮説を立てる
↓
その動線に誘導を目標にする
↓
結果を見る
これを繰り返すことで自分のアカウントでは〇〇をすると予約になる!!と言うことが見つかります。
僕の場合はインスタ集客用のサイトを作っているのでインスタからの来店はほとんどがリンクしている個人の「ウェブサイト」を見ることで予約につながっています。
なので僕の場合は、ここでの目標は「ウェブサイトの閲覧」です。
3 【小】目標
しばらくの運用方針である「2の目標」が決まったらこれを叶えるための目標を定めていきます。
これは【1週間の目標】だったり
【1つ1つの投稿】での目標です。
今週はこれを目標にしよう!
今日の投稿は〇〇を目標にしよう!
など、日々の運用での小さい目標を立てていきます。
例えば
・プロフィール閲覧数を増やす
・保存を増やす
・いいねを増やす
・〇〇の投稿閲覧を増やす
・ハイライトの閲覧を増やす
・URLタップを増やす
・リールの再生回数を増やす
・ストーリーのエンゲージメントを高める
などです。
これを1つ1つ追いかけることでインサイトのどの部分を見れば良いかが明確になります。
目標を決めることで、数字の意味が出てくるのでインサイト分析も楽しくなってくると思います。
PDCAを回す
良くビジネス本などで言われる「PDCA」とは
「計画」「実行」「検証」「改善」を1つのサイクルとして繰り返すことです。
ですが、意外と単純なことで
サロンワークで例えるなら、
「トリートメントメニューをたくさんの人にやってもらいたい」とします。
「次からお客様にこんな伝え方をしてみよう」とイメージ
↓
実際にイメージした言葉で提案してみる
↓
同じ提案の仕方でどのくらいトリートメントをした人がいたのか振り返る
↓
結果を見て「次はこんなふうにしてみよう」と新しいイメージを考える
このようなイメージです。
ほとんどの人が感覚的にやっていることで特別なことではありません。
これをインスタ運用で活用するために詳しく解説させていただきます。
Plan計画
まずは先ほど考えた「目標」を振り返りましょう。
【小】目標を考えて、それを達成するための方法をイメージしてみてください。
例
今週の目標は?
・プロフィールアクセスを増やす
そのためには?
・投稿の最後にプロフィール閲覧する誘導を入れる
Do行動
Planで考えた案を実際にやってみます。
この時のポイントは、実行する内容は可能であれば1つだけ、多くても2つから3つ以内にしましょう。
たくさん実行してしまうとどの内容が成果につながったのかわからなくなってしまします。
例
先ほどの例
「投稿の最後にプロフィール閲覧する誘導」のための
投稿デザインパターンを1つ作り投稿してみる
Check 検証
インサイトを見て、実際に目標にした数字に近づいているかを確認します。
例
投稿からのプロフィール閲覧数を集計する。
Action 改善
分析した結果、見えてきた課題の改善策を考えましょう。
効果が見込める施策は継続し、あまり効果が感じられないものについては変更・中止を検討します。
例
効果があまり出なければ
デザインを変更して再度計測をしてみる
または、リーチを上げるために「いいね周り」や「投稿時間の変更」「ハッシュタグ選定」「キャプション内容」「投稿パターン」など
考えられる仮説を立て直してみる
アカウント全体の分析
PDCAを考えるときは
アカウント全体の数字を上げる目標の場合
・フォロワー数を増やす
・エンゲージメントを高める
・リーチを増やす
これを目標にすることが多くなりますが、
アカウントを伸ばす為のアイディアは1週間単位で計測するのがおすすめです。
アカウント全体のインサイト分析は「過去7日間」「過去14日間」「過去30日間」を見ることができるので
この期間に合わせて実行すると比較しやすいです。
例えば、
フォロワーさんから投稿後なるべく早く、
たくさんいいねをもらうために
「投稿時間を変えてみた場合」
以前20時→現在8時で1週間継続
で期間を絞って行うことでインサイトでの比較がしやすくなります。
投稿分析 ABテスト
運用の仕方での分析は1週間単位がいいですが
1つ1つの投稿での分析はABテストがおすすめです。
ABテストとは
「Aパターン」「Bパターン」
の2つを作成し、どちらが反応がいいか検証する方法です。
例えば
施術事例の投稿で
どんな内容?
どんなデザイン?
どんな文字?
など、何がいいかは迷うと思います。
これは自分の感覚ではわからないので、
2つのパターンを作成しテストしてみます。
Aパターン 5つ
Bパターン 5つ
を作成しインサイをを見比べて反応がいい方を今後利用していく方法です。
分析の得意分野は人によって違う
分析の得意分野には2つのパターンがあり
理論派と感性派
に別れると思っています。
どちらの場合でもインサイトをある程度見る必要がありますが、
自分の得意分野で運用することで、成果も出やすく継続もしやすいです。
理論派
数字をメインに分析するのが好きな人で僕はこのタイプですが、
インサイトで見た内容をさらに細かくまとめて1つ1つの数字を頼りに運用を決めていくパターンです。
インサイトのデータを自分が見やすい別のフォーマットに移すことで分析しやすくなりより楽しくなります。
そして正確な情報になるので再現性も高く失敗がなくなるのが大きな利点です。
数字を計測するのが苦じゃない!という場合は
僕の使っているフォーマットも添付いたしますので、使用してみてください。
感性派
ある程度インサイトを見ることは必要ですが、
ータを細かく見ることが苦手な場合は
直接フォロワーさんに聞いてしまうのもおすすめです。
僕は少し苦手ですが、これがうまい人は非常に強いです!
データよりも実際の声の方が得られるものは多く、自分では気がつかなかった部分を知ることもできます。
なので
「AとBで投稿してみたのですがどっちが好きですか?」
「〇〇の投稿をしたのですがこの意味は伝わりました?」
など、ストーリーなどで聞いてみると反応が直接確認できます。
コミュニケーションが得意な人はやってみてください。
正確な分析をする裏技
お金に少し余裕がある場合は、正確な分析をするために広告を利用するのもおすすめです。
僕の考えですがインスタ広告は集客には繋がらないと思っています。
ですが!
認知と分析にはすごく優秀です!
広告は自分のターゲットのリーチを確実に獲得できるので、
分析が今よりずっと正確にできます。
例えば
サイコロの一の目が出る確率は6分の1ですが、
実際に6回サイコロを降ったら一の目派3回出るかもしれませんし、1回も出ないかもしれません。
でも1000回降れば正確な6分の1の確率に限りなく近づきます。
このように数を重ねなければ、正確なデータを取ることはできません。
なので、今の投稿を「一般女性」をターゲットにしているのに
実際は「美容師」ばかりが見ていて「一般女性」のリーチがほとんどなかった場合分析したデータはほぼ意味がないです。
そこで、広告を使うことで
・Aのパターンでターゲット3000人リーチ
・Bのパターンでターゲット3000人リーチ
これを獲得すれば、条件が同じで認知も獲得できるので正確に分析できます。
広告は集客するためではなく
今後、効率良い運用するための投資として使ってみるのもおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インスタ運用を成功させるためにはこの分析が大きな鍵を握ります。
でも、インサイトを眺めているだけでは効果がないので、
具体的にどんな目標で何について取り組むのかを明確にしましょう。
分析をするには必ず継続が必要ですが
1年中取り組まなくてもOKです。
今月だけやってみよう!
今週だけ頑張ろう!
など定期的に短期集中で取り組むだけでも大きな成果につながるので、モチベーションが高まった時にやってみてください。
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