白髪染めはカラー、ヘアマニキュア、ヘナどれがいいの?青森美容師が徹底解説

白髪染め ヘアカラー

だんだんと増えてきてしまう白い毛…

そんなとき、髪を染める方がほとんどです。

今ではいろいろな方法があり、自宅でする方法から美容室でする方法に合わせて、カラーリング、ヘアマニキュア、ヘナなどの方法があります。

どれを選んでいけばいいのか、どんな特徴があるのかをご紹介いたします。

プロフィール | 青森市 美容師 川合じん
川合 甚(かわい じん)経歴Natural青森新町店の川合 じん(かわい じん)・2012年山野美容専門学校卒業・2012年関東大手有名サロン就職・トップデザイナー 副店長経験 年間指名1719名・2...

白髪染めはカラー、ヘアマニキュア、ヘナどれがいいの?

白髪を染める方法では、昔はカラーのみでしたが、今ではいろいろな方法があります。

細かい種類は、美容室によって異なりますが、基本的に大きく分けると『ヘアカラー』、『ヘアマニキュア』、『ヘナ』の3種類に分かれます。

この中で、オーガニックや、ツヤ、低ダメージなど美容室によって特色が出てくるのです。

『ヘアカラー』
髪の色を自在に変えることができるので、白髪、元の黒い髪、すべてに色を付けたいときにオススメ。
デザインも幅広く、髪質に問わず白髪をカバーしてくれます。
ですが、髪、頭皮の負担やアレルギーの危険もあり、繰り返すことで髪も頭皮も大きくダメージを受けてしまうので、髪のケアが必要です。
『ヘアマニキュア』
髪をコーティングして染めるもの。髪を痛めることも、頭皮に負担がかかることもありません。
黒い毛はそのまま染まることが無く、白い毛のみに色がつくので、ほとんど白髪の方はどんな色にもできます。
まだ白髪が少なく、黒髪でいたい方か、白髪が多い方、カラーで髪が細くなってしまった方にオススメです。
『ヘナ』
染まり方はヘアマニキュアに似ていて、髪をコーティングしてくれます。
ダメージもなく、手触りがよくなるのはヘアマニキュアと同様ですが、ヘアマニキュアよりさらに安全です。
ですが、染まるので時間がかかるのと、落ちるのもはやく、色の自由度がありません。

髪や頭皮のダメージは

『ヘアカラー』>『ヘアマニキュア』>『ヘナ』

染まりやすさは

『ヘアカラー』>『ヘアマニキュア』>『ヘナ』

このようになります。

求める仕上がりや、髪の悩みに合わせて選んでいきましょう。

『ヘアカラー』の特徴

ヘアカラーはこの3つの中ではとても馴染み深いものだと思います。

白髪染めと、ふつうのカラーでは少し異なりますが、染まる原理は同じで、『髪の中の色素を脱色して、代わりに新しく色素を入れる』というものです。

ヘアカラーのメリット

・白い髪の色も、黒い髪の色も自在に変えることができます。
・色も数多くあり、選べる色も多いです。(赤の色素量が多いので青みの色味は出にくいです。)
・染まる時間も早く、一度染めたところの持ちもいい。
・デザインの幅も広い。

髪の染まる原理

髪の毛の中の構造としては、表面にウロコ状の『キューティクル』というものと髪の中の『コルレックス』というものがあります。

髪の断面図

髪の中の『コルテックス』の部分に髪の色を決める『メラニン』というものがあり、白髪にはこれがありません。

髪の色を変えるために、表面の『キューティクル』を広げて、黒髪では『メラニン』を分解し、カラーの色素を髪に入れていきます。

こうすることで、白い毛の中に色が入り、黒い毛の色も変えることができるのです。

ヘアカラーは、髪の色の元から変えて染め上げてくれるものということです。

染まった後の毛は、キューティクルが開くことで、少しずつ流失し、だんだんと色素は薄くなってしまいますが、白い毛に戻ることはありません。

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カラーでできるデザイン

髪の色を均一に染めることはもちろん、部分的に色を変えることもできます。

部分的に色味や明るさを変えることで、髪に立体感や動きを加えたり、暗くした染めれない白髪の状態でも、明るい毛を部分的に作ることで髪が明るい印象になります。

色味も幅広く、アッシュ、マット、レッド、バイオレットなどなど、好みに合わせて色を選定できます。ただ白髪を染めるだけでなくヘアデザインも楽しめるのでオススメです。

カラーチャート

 

ヘアカラーのデメリット

・髪のダメージ
・頭皮の負担
・白髪が少ないと明るいカラーにできない
・アレルギーの危険がある

カラーによるダメージ

一番大きなデメリットが、髪と頭皮のダメージです。

カラーは染めるときに、髪の表面をはがしてしまうことと、髪の中を壊してしまうことでダメージします。

一度ダメージしてしまうと再生はできないのでトリートメントでの予防や、補修がとても重要です。

自宅でできるケアには限りがあるのでカラーをした際は、必ず美容室のトリートメントをしていきましょう。

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カラーによるアレルギー

これは突然出る場合も多いので恐ろしい部分です。

痒みを感じた場合はすぐに使用をやめましょう!最悪の場合顔全体が腫れあがってしまいます。

はじめは少しの痒みから始まり、突然大きなアレルギー反応に変わるので『前回我慢できたから』と言ってカラーをするのは絶対にやめましょう!!

アレルギー

カラーのアレルギーを起こす成分は人によって異なりますが、起こしやすいのは『ジアミン』です。『ジアミン』はカラーの染毛色素なのでこれがないと髪が染まらないため、すべてのカラーに入っています。

中には、『アレルギー成分を使用していない低刺激カラー』というのももありますが、これは、すべてのジアミンではなく、『パナフェニレンジアミン』というものが危険性が高いのでこれを使用していないカラーのことです。

アレルギー反応にも3種類あり、『アレルギー性かぶれ』『非アレルギー性かぶれ』『感覚刺激』とあります。

染めた瞬間にヒリヒリするだけなら美容室での対処法もたくさんありますが、それ以外なら絶対にカラーは使用してはいけません!!

アレルギー性かぶれ

施術後半日から数日後に痒みが出てくる場合です。

湿疹や、赤みが出てかゆくなり、突然ひどくなると顔が腫れあがってしまうので絶対に使用をやめましょう!

痒みが出たら皮膚科に行くのをオススメします。

美容室でやるパッチテストは正しい方法でやっている場合はほぼなく、アレルギーが出た場合に美容室を訴えても必ず負けてしまうので自分の身は自分で守りましょう。

ちなみに正しいパッチテストは、色素の薄いカラー剤を少量塗布して、30分ほど放置してから流します。その後24時間以上たった後でもアレルギー反応が出なければ、カラーしてもいいというものです。

その日にカラーはできないのでほとんどの場合はパッチテストはしません。

非アレルギー性かぶれ

染めている途中や、その日すぐに痒みや赤み、かぶれの症状が出る場合です。

この場合はものすごく重い症状にはなりにくいですが、使用はやめるようにしましょう!

ですがこの場合はお医者さんからOKが出ることもあるんで、病院に相談してみましょう。

『パナフェニレンジアミン』が入っていないもので症状が出なくなる場合もありますが、もちろん確実ではないので皮膚科に行のをオススメします。

感覚刺激

カラー中や直後に頭皮がしみるように感じたり、ヒリヒリと熱くなる場合です。

この場合は、カラーのアレルギーではなくアルカリ剤による刺激の場合が多いです。

カラーの刺激を弱めたり、頭皮を保護したり、根本に薬剤がつかないようにしたりと対策すればカラーができることが多いです。

美容師に相談して頭皮を守っていきましょう。もちろんひどい場合は必ず病院に!

『ヘアマニキュア』の特徴

ヘアマニキュアは、髪の表面にコーティングをして髪の色を変えるものです。

コーティングすることで髪を保護することもでき、ツヤやハリコシにつながることが特徴です。

コーティング

ヘアマニキュアのメリット

・髪や頭皮を痛めない
・髪にハリコシが出る
・ツヤが出る
・細かいメッシュ感もおしゃれ
・白髪の色はカラーより自由自在

染まる原理

ヘアミニキュアは、爪のマニキュアと同じ原理で染まります。

髪のタンパク質に付着して表面をコーティングしてくれるのです。

厳密にいうと、『イオン吸着』というもので、髪を弱酸性に傾けることで+のイオンのを増やし、そこにマイナスのイオンの染毛剤が吸着します。

髪が健康は程、プラスのイオンは多く、ダメージしているほどマイナスのイオンが多くなります。

 

もともとヘアマニキュアは白髪を染めるためではなく、明るくした髪に色を付けるものでした。

なのでブリーチ毛やハイダメージ毛では染まりずらいため、『ヘアマニキュアは落ちやすい』というイメージがついているのです。カラーやパーマをしていない白髪はよく染まります。

 

そして表面に色がつくため、黒い毛に色がついても黒いままになり、白髪だけ色が変わります。

黒い毛が残っている場合は黒い毛を差が出すぎない色で染めることがオススメですが、少し色を変えることで、お洒落な立体感を出すこともできます。

ヘアマニキュアイメージ

色のバリエーション

ヘアマニキュアは、絵の具のように色を混ぜて作るので、どんな色でも可能です。

ましてや白い毛は白紙に絵の具をつけるようなものなので、自由自在です!

黒い毛はもちろん、黒い画用紙に色を付けてもわからないのと同じなので色を変えることはできません。

カラーチャート

白髪が少ないうちは、茶色に少し原色を混ぜて、ナチュラルな色を楽しみましょう。

またほとんど白髪なら何色でも大丈夫です!

最近はやりのグレーヘアーのように薄い青を入れることで綺麗なグレーヘアーにすることもできます。

グレーカラー

ヘアマニキュアのデメリット

・独特の手触りでパリッとすることがある。
・黒髪が多いと黒を染めなくてはいけない。
・科学染料なので100%安心ではない。
・もともとの黒と染める色の差が出るのが気になる人はオススメできない
・頭皮につけることができない。

独特の手触り

これは、感じやすい人と、まったく感じない人がいます。

薬剤は酸性である為、髪のキューティクルが引き締まり、カリッとするものです。

髪がもともと太くて多い人は気になることが多いのでデメリットに感じますが、ダメージや細毛の人は、これをメリットに感じます。

ごわつきに感じる場合はトリートメントで柔らかくしていきましょう。

頭皮につけることができない

これは大きなデメリットです。

ヘアマニキュアはタンパク質に反応するので爪や肌も同じように色がついてしまいます。

カラーやヘナのように頭皮からペタペタとつけると頭皮にも色がしっかりついて、ターンオーバーするまで取れなくなってしまうので、頭皮につかないようにしながら、ギリギリの根本から染める技術が必要です。

特に顔回りや、もみあげはどんなにうまい人が塗っても約0.3ミリほどは染まらずに残ってしまいます。

よく見ないとわからない程度には、技術があればしっかり染めることができます。

ヘナの特徴

なんといっても『安全』が取り柄の方法です。

自然のものでできているので、化学薬品を使わないため安心には一番特化しています。

染まり方はヘアマニキュアと同じように髪の表面についてくれるので手触りもよくなり、頭皮や髪の負担も気になりません。

ヘナのメリット

・ダメージしない
・天然成分で安心
・手触りがよくなる
・自宅でもできる

ヘナの染まり方

ヘナの色素は、植物から抽出したものです。

もともとは、民族のタトゥーに使われたりしていました。

肌や髪に安全にコーティングすることでやればやるほど髪が綺麗になります。

色は基本的にローソニアといわれる赤色の色素で『オレンジ色』です。

そこにインディゴ『藍色』を加えて黒髪となじみやすくすることができます。

ヘアカラー

ナチュラルヘナとケミカルヘナ

ヘナの色はオレンジと青しかないので、通常はオレンジを染めてから青を染めることで自然な髪色にしていきます。

これが天然成分100%のヘナです。

そしていろんな色に対応するために『ケミカルヘナ』というものもあります。

これはカラー剤とヘナを混ぜたもので、ブラウンの色が出せるのが特徴です。

ヘナのデメリット

・時間がかかる
・簡単に染まらなく、落ちやすい
・天然100%ではないものが多い

染まりにくい

カラーのように髪を壊すこともしないのと、マニキュアのようにイオンコントロールもしない、天然のものなので、髪に定着しにくいのがデメリットです。

最低でも30分以上はつけてから時間をおいて、2週間に一回はヘナをする必要があります。

一度では完璧に染まらないものです。

カラートリートメントのしっかり色がつくものと思うといいでしょう。

白髪染め

薬剤が入っているものが多い

一番気をつけなくてはいけないポイントです。

もちろん100%の薬剤よりは負担が少ないですが、ヘナのメリットは、『痛まない』『カラーでアレルギーが出てもヘナならできる』という部分です。

このメリットの為に使用する場合、薬剤が混ざっていては、アレルギー反応もしてしまいますし、髪も痛んでしまいます。

天然100%のヘナはオレンジ色と藍色のみなのでブラウンになるものはすべてカラー剤の『ジアミン』が入っているので目的に合わせて選んでいきましょう!

髪質や目的に合わせて選んでいきましょう

いかかでしたか?

ヘアカラー、ヘアマニキュア、ヘナ、それぞれ利点や弱点があります。

デザインを楽しむのが、髪を労わるのか、天然にこだわるのか様々なのでお悩みにあわせて選んでいきましょう!

それぞれいろんな方法があるので担当の美容師さんに相談してみることがオススメです。

 

詳しくいろいろ相談したい方は、青森の美容室でお待ちしております。

お客様の悩みにそって、なりたいイメージ、髪質にあわせてアドバイスをさせていただきます。

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この記事を書いた人
川合 じん

青森県青森市で美容師をしている川合じんです。ツヤツヤでまとまる髪と提供する美髪専門サロン『Natural』に勤務しています。
マンツーマン対応で、お客様のお悩みに真剣に向き合うことで、理想の髪を提供いたします。
髪のお悩みを抱える方や、美容室に不安を抱えるな方は是非一度ご相談ください。

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