『ヘアアイロン』は、理想の形を作り、髪をツヤツヤに作ってくれるとても便利なアイテムですね。
そんな『ヘアアイロン』の髪のダメージの一つ『タンパク変性』というものついてご説明していきます。
ヘアアイロンの注意点『タンパク変成って何?』
ヘアアイロンを使うときに特に注意したい点が『タンパク変性』です。
『タンパク変性』とは、髪のタンパク質が硬く固まってしまう現象です。
髪のほとんどは『タンパク質』でできていて、このたんぱく質は、熱を加えると、固まってしまいます。
固まることで、髪の空洞ができ、栄養が外に出やすくなったり、髪にハリコシがなくなってしまういます。
このような現象を『タンパク変性』といいます。
タンパク変性で
・髪のパサつき
・髪の広がり
・髪のごわつき
などの悩みにつながってしまうのです。
タンパク質について
髪の8割はケラチンというタンパク質でできています。
このタンパク質がしっかりしていると、ハリ、ツヤ、まとまりが髪に出てくれますが、タンパク質が傷ついてしまうことで髪のダメージにつながってしまいます。
髪は、表面のウロコの『キューティクル』、髪の中の『コルテックス』、髪の芯の『メデュラ』と3つに構成されていて、3つすべてがタンパク質です。
このタンパク変性が起こってしまう原因は
・『ヘアアイロンやドライヤー』
・シャンプーの『界面活性剤』
・縮毛矯正や、デジタルパーマ
の3つの原因があります。
アイロンなどの熱によるタンパク変性
タンパク変性は、熱によるものが一番大きな原因です。
生卵をフライパンで熱すると、目玉焼きになりますね?
卵のタンパク質のドロッとした液体に近い状態が、熱を加えることで、白く固まっていきます。
そして、一度固まってしまうと、冷やしても、何をしてももとの状態には戻りません。
これと同じようなことが、髪にも起こっているのが『タンパク変性』です。
タンパク変性を起こす温度は諸説ありますが、基本的には最低40度ほどで起こり始めるといわれています。
ですが、髪に影響の出やすいタンパク変性は、
乾いた髪の状態で130度。
濡れた髪の状態で60度。
といわれていますので、できるだけアイロンの温度は高くしすぎないのが大切です。
ですが、髪に当てた瞬間にアイロンの温度が50度ほどは下がってくれるので、設定温度を180度で短時間かつ少ない毛束でアイロンをすることで、このタンパク変性を少しでも減らすことができます。
200度以上のアイロン
アイロンの設定が200度にできるものもありますが非常に危険です。
髪の温度が200度になると髪の内部の『コルテックス』が壊れていきます。
この『コルテックス』が壊れてしまうと、中の繊維が切れて、隙間が生まれ、髪のハリがなくなってしまいます。
この繊維は、パーマなどをかけるときに作用するので、これが切れていると、パーマや縮毛矯正はかかりません。
アイロンの設定が180度でも、髪に当て続けると同じ状態になるので、温度が上がらない為の『トリートメントでの保護』と『低い温度で当てる時間を短く』が重要になります。
髪の温度が160度以上になると
髪の表面のキューティクルが非常に弱ってきます。
この状態になって、髪の形がつきやすくなってくれるのですが、
弱った状態で、引っ張ったり、こすったりすると、キューティクルがはがれていってしまうので、優しくアイロンをしていきましょう。
強く引っ張ることで、髪のバネが壊れてしまうと、元に戻らずうねりにつながってしまいます。
髪の温度が100度以上
100度以上の繰り返しで、髪の表面のキューティクルが固まり、空洞が生まれていきます。
この空洞が、栄養の流失を招いてしまい、髪のダメージにつながります。
ドライヤーの風の温度は約100度ですが、濡れた髪の同じ場所に当て続けても、髪は40度方60度ほどにしかならないので、ドライヤーの熱は、ほとんどダメージ要因にはなりにくいです。
乾いた髪に当て続けると髪も100度を超えてしまうので、ダメージになります。
洗い流さないトリートメントで保護して、乾いた髪に当て続けないようにすれば、ドライヤーでのダメージはほぼ大丈夫です。
アイロンの注意点
ドライヤーでは、ほとんどこのタンパク変性を防ぐことができますが、『ヘアアイロン』では、抑制はできても防ぐことはできません。
どんなに頑張っても100度の状態で起こる『髪の空洞化』や、160度の状態で起こる『キューティクルの弱り』は防げません。
なので、アイロンを使う場合は、栄養補給と、コーティングで、少しでも髪をケアしていくことが重要になります。
また、『200度以上や、180度の繰り返し』で起こる、髪の内部のタンパク変性をさせないために、
・低温でのアイロン(180度以下)
・少ない毛束で、短い時間
を意識していきましょう!
シャンプーの界面活性剤
すべてのシャンプー剤では、『界面活性剤』というものが入っています。
これは、『水』と『油』を混ぜる為に必要なのもです。
これが無いと洗浄はできないので頭皮や髪の油分を洗うことができません。
シャンプーの洗浄成分に使われているのが『界面活性剤』といいます。
ですがすべての『界面活性剤』が悪いわけではありません。
『高級アルコール系』といわれる、『ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Naなど、成分名に硫酸と入るもの。』が悪い影響をしてしまいます。
タンパク変性を起こすだけでなく、頭皮や人体にも悪い影響をしてしまうので、使用しないことをオススメします。
基本的に『薬局で買えるもの』はすべてこの洗浄成分です。
『高級』とは名ばかりで、安い洗浄成分なので、安価な商品にはすべてこの界面活性剤が使用されています。
美容室のシャンプーでさえ、一部には『栄養分にこだわり、洗浄成分を安く抑えたもの』もあるので、裏の成分を確認してみることがオススメです。
縮毛矯正やデジタルパーマ
美容室の施術でも『熱』を加えながら行う施術があります。
この『縮毛矯正』や『デジタルパーマ』もタンパク変性の大きな要因になります。
繰り返すほど、かかりにくくなるのは、この原因が大きいです。
もちろん、保護や保湿、熱の当て方で、大きく影響を減らすこともできるので、信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
髪のダメージの大きな要因となり、パーマや縮毛矯正の大敵となってしまうのが『タンパク変性』。
これは治すことはできないので、『いかにさせないか』が重要になります。
ほとんどの理由は『ヘアアイロン』にあるので、アイロンの使い方を見直し、トリートメントでの保護をしていましょう。
また、髪が弱ってしまった場合でも、髪の本来のツヤを取り戻す『髪質改善』というものもオススメです。
『髪質改善』は、髪を補強して、髪の芯から、しっかりさせることで、ツヤのあるまとまる髪に導きます。
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