今話題の「髪質改善」
SNSやネットでいろんな情報が出ているのでなんとなくはわかっているけど、どんなものかよくわからない方も多いのではないでしょうか？？
写真や動画では
「ツヤツヤ、サラサラでものすごく綺麗な髪」
そんな髪になりたいけど
・本当にそうなるか疑問
・値段の差もバラバラでよくわからない
そんなお声も多くお聞きします。
今回は、そんな疑問を解決するために「髪質改善」の種類をご紹介いたします。
プロフィール
川合 甚（かわい じん）
髪質改善にはいろんな種類がある！？それぞれの特徴を青森の美容師が解説
髪質改善とは、正確な概念はありません。
美容室によって色々な施術があり、
「ツヤのある綺麗でサラサラな髪にしてくれる方法」のことです。
薬剤を使ったものも、トリートメントも、特殊技術を使ったものも
全て髪質改善です。
「髪質改善」とは、すごく大きいくくりなのでそれぞれ特徴も違えば、効果も違います。
イメージとして例えるなら
髪の色を染めるものは
・ヘアカラー（ヘアダイ）
・ヘアマニキュア
・塩基カラー
・ヘナ
・カラートリートメント
など様々なものがありますよね？
全て髪の色を変えるものですが、
どれも効果が違いますし、仕上がりも大きく変わります。
これと同じように「髪質改善」も
髪を綺麗にするものというだけでものによって効果も仕上がりも大きく変わってくるのです。
髪質改善の3つの種類
髪質改善には様々な種類がありますが、大きく分けると3つの仕上がりに分けられます。
1 うねりを伸ばす髪質改善（薬剤をメインで使用する）
2 髪の構造に働きかける髪質改善（少しうねりも伸びる）
3 髪の栄養補給の髪質改善（髪の形は変化しない）
ネット情報ではどれも同じような仕上がりになっていますよね。
ですがほとんどは撮影のためアイロンやスタイリング剤で綺麗に見せています。
なので美容室帰りは写真のように綺麗になりますが、種類によってはシャンプーするとうねりが戻るものもあるので効果が全く変わってくるのです。
うねりを伸ばす髪質改善
これは、よく見る写真のようなストレートヘアを乾かずだけで作ることができます。
なぜなら、「縮毛矯正」だからです。
薬剤を使用して髪の形をしっかり変えているので、うねりも完全になくなりアイロンを入れたような仕上がりになります。
普通の縮毛矯正と違う部分は
・ダメージが最小限
・栄養補給で柔らかい仕上がり
・自然な仕上がり
です。
イメージとしてはすごくいい縮毛矯正だと思っていただければOKです。
メリット
うねりがなくなるので乾かすだけで綺麗なスタイルになります。
なのでクセに悩む方は圧倒的にこの髪質改善がオススメです。
また、
「縮毛矯正をかけるほどうねりは気にならないけど、どんなトリートメントでケアしてもなかなか良くならない」
という方もオススメです。
髪が痛んで見える原因のほとんどがうねりなので
うねりがあることで
・つやがなくなる
・髪が引っかかる
・ゴワゴワする
・広がってしまう
などのことにつながります。
この場合、ダメージが原因ではないのでどんなにトリートメントをしても解決にはなりません。
トリートメントで手触りを良くして見た目はうねりを取ることで綺麗にしていきましょう。
デメリット
縮毛矯正なので、デメリットは
・髪に負担がある
・パーマはかけれない
・ブリーチ毛には向かない
・ハイダメージ毛は向かない
という部分です。
薬剤を使っていくので、いくら底ダメージでも施術前よりは痛んでしまいます。
ほとんどの場合は実際は髪に負担があっても、
細かいうねりもなくなり、艶も出て、手触りも良くなるのでダメージを感じません。
ですが、すでにダメージが進みすぎている場合は綺麗にならないこともあります。
なのでトリートメントを忘れずに行っていきましょう。
また、価格も高価格な場合が多く
平均で2、3万円ほどの施術料金である場合が多いです。
うねりを抑制する髪質改善
この種類の髪質改善は
・酸熱トリートメント（水素トリートメント）
・還元トリートメント
などがあります。
ややこしいですよね‥
イメージとしては
「トリートメントのちょっと縮毛矯正によったもの」
と思っておきましょう。
比較的影響の少ない薬剤と栄養分で髪を綺麗にする方法です。
なので
・極端に髪に負担が起こることはない
・少しだけうねりも収まる
・繰り返すほど綺麗になる
・トリートメントよりは持続する
というのが特徴です。
酸熱トリートメント
酸熱トリートメントとは
酸性の薬剤を使った方法です。（グレオキシル酸など）
髪はカラーやパーマ、熱などで負担がかかり髪の中のタンパク質が砕けたような状態になっていきます。
これを繋ぎやすくしてくれるのが酸熱トリートメントです。
イメージとしては
砕けたおせんべいをのりでくっつけていくようなものです。
髪の毛の内部をつないでいくので
・ハリコシがでる
・髪の芯が強くなる
など、髪がしっかりしたような感覚になってくれます。
髪の内部を薬剤で固定するので2、3ヶ月は必ずもつトリートメントというイメージです。
デメリットとしては
・過剰に酸性に傾くと髪が焼けてボロボロになる
・うねりは伸びない
「髪が弱ってきて元気がなくなってきた」という方にオススメです。
還元トリートメント
還元とは、縮毛矯正やパーマで髪の形を変える時に使用するものです。
なので、うねりを取ることもできるのですが
「イメージとしてはすごく弱い縮毛矯正です。」
うねりを弱めてくれてダメージを極端に与えないというのが特徴なので
・弱いうねりに悩むかた
・ハイダメージ毛のかた
にオススメです。
酸熱トリートメント、還元トリートメントともにデメリットとしては
・美容師が知識不足の場合がある
・うねりは無くならない
という部分です。
これらは最近注目されてきて、メーカーさんからは
「これは髪は痛みません」「やればやるほど良くなります」
と言われるので、
美容師がよくわからずに施術している場合があります。
確かにほとんどの場合ではダメージになることはなく、繰り返すほど綺麗になってくれるのですが
「薬剤なので、状態によっては髪がボロボロになることもあります」
これはお客様が気をつけることはできないので、
実績と信頼のある美容師を選ぶようにしていきましょう。
髪の栄養補給の髪質改善
これはトリートメントとしての髪質改善です。
今までのトリートメントがグレードUPしたもののイメージで、髪にしっかり栄養を入れてくれます。
あくまでもトリートメントなので
・髪のうねりは変わらない
・2、3週間の手触り
・価格は5、6千円から1万円前後
・髪を補修する
・薬剤を使わないので髪に負担は全くない
他の髪質改善と比べると効果は感じにくいですが、仕上がりにデメリットはなく確実に状態は良くなります。（髪質や技術により程度は異なります）
髪はダメージが進むと
クレーターのような穴が空いてしまいます。
従来のトリートメントや自宅でのトリートメントは
空いた穴の上から絆創膏を貼ったようなイメージです。
シャンプーで流れてしまえば効果がなくなってしまいます。
髪質改善は
穴を栄養で埋めて表面をコーティングしてくれるので、効果が長持ちし髪の補修をしっかりしてくれるのです。
また、髪はダメージすると表面のキューティクルが広がっています。
この広がったキューティクルを栄養で糊付けして整えてくれる効果もあります。
髪質改善トリートメントのもちとしては手触りを感じなくなってから補給した栄養が少しずつなくなるイメージです。
美容室で栄養補給
↓
コーティングが剥がれる（約2週間）
手触りを感じなくなります。
↓
補給した栄養が流出
なので、補給した栄養がなくなる前に繰り返すと
栄養分が積み重なってより良い髪になります。
まとめ
髪質改善とは大きく分けて3種類あるので
求める仕上がりに合わせて選んでいきましょう。
・クセが気になる場合は ⇨ 縮毛矯正としての髪質改善
・ダメージをケアしたい場合は ⇨ トリートメントとしての髪質改善
・髪の芯を強くしたい場合は ⇨ 酸熱トリートメント
イメージと違うものを選んでしまうと効果を感じなかったり、髪がボロボロになってしまったりもするのでしっかり相談することをオススメします。
髪質改善は、今まで悩みだった部分を解決してくれる素晴らしいものなのでぜひ一度体感してみてください。
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