『縮毛矯正』というものは知っている
という人も多いと思いますが、意外と知られていないのが『原理や仕組』についてです。
縮毛矯正は、クセで悩む人の髪をツヤツヤでまとまる髪にする夢のようなメニューであると同時に、失敗してしまって取り返しのつかない髪になってしまうこともあるものです。
『原理や仕組』を知ることで、
・縮毛矯正でやってはいけないこと
・失敗しない縮毛矯正の選び方
などが分かります。
『縮毛矯正をするか迷っている方』
『いつもの縮毛矯正で満足していない方』
は是非参考にしてみてください。
プロフィール
川合 甚(かわい じん)
縮毛矯正とは?正しくしることで失敗しない縮毛矯正を!
クセで悩む多くの女性が、綺麗でツヤのあるサラサラな髪に一度は憧れたのではないでしょうか?
そんな憧れの髪に導くものうねりを伸ばす『縮毛矯正』
そんな縮毛矯正の原理や仕組は意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
もちろん完璧に覚える必要はありません!!
ですが、この原理や仕組を知っているだけで
・自分のクセに合う縮毛矯正が選べる
・縮毛矯正後の自分の髪に合った正しい髪のケアが分かる
・危険な施術で失敗することがなくなる
など、『綺麗な髪』を維持して、『悩みに合わせた縮毛矯正』をすることができます。
またクセを伸ばすものでは、ストレートパーマや髪質改善などもあり必ずしも『縮毛矯正』でなくもいい場合や、『縮毛矯正』でしか求める仕上がりにならない場合もあります。
原理や仕組を知って『縮毛矯正』が
・自分の髪、求める仕上がりに合っているのか?
・今までの縮毛矯正の方法が正しかったのか?
を確かめ理想の髪を手に入れましょう!
どうしてクセがでるの?
まずはくせの出る原因を知っておきましょう。
クセには強さも異なりますが3つの原因があります。
・もともとの髪質
・髪のダメージによるうねり
・エイジングによるうねり
『もともとの髪質』の場合は、毛根の形が影響してうねりにつながっています。
毛根の形が遺伝により曲がってしまっているので、髪が作られるときに曲がった状態で出てきてしまうのです。
『ダメージによるうねり』の場合は、髪の乾燥や栄養不足によって髪がうねってしまうのです。
・パサついて広がる
・毛先がバサバサする
・細かい緩いうねりが出てきてしまった
・髪が細くなってうねってきた
などの悩みにつながってしまいます。
『エイジングによるうねり』の場合は、年齢とともに頭皮が下がってしまったり、髪の芯が弱ってしまったり、髪が細くなったりすることでうねりにつながっていきます。
日々のシャンプーなどでの頭皮づまりもうねりの原因です。
このように原因が様々ですが、
『もともとの髪質』であった場合は、縮毛矯正意外での解決は難しいですが、『ダメージが要因』の場合は、日々のケアやトリートメントでの解決も効果があります。
『エイジング』が要因の場合は、その原因をはっきりさせてから原因に合わせた方法で解決していきましょう。
縮毛矯正以外の方法はこちらを参考にしてみてください。
縮毛矯正の原理
縮毛矯正は、
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このような手順で行っていきます。
なので、2時間から3時間ほどの時間がかかり、料金も1万円から2万円と高額なメニューになっている場合が多いです。
たまに短時間で低価格なものもありますが、その場合は髪を労わることができず大きく負担をかけることもあるので注意しましょう。
髪のうねりがある場合、写真のようにうねった状態で髪のタンパク質がつながっています。
これを専門用語で『シスチン結合』というのですが、このつながりを一度切り離してからまっすぐな状態でつなげ直すのが『縮毛矯正』です。
一つ目の薬の役割
縮毛矯正でシャンプーした後はじめにつけていく薬が非常に重要な役割をします。
この薬は2つの役割をしていて
・髪の表面を広げる
・髪の柔らかくする(髪の中の結合を切る)
ということを行っていきます。
髪の表面を広げる
髪に薬を反応させるために髪の中に薬を浸透させる必要があります。
髪の構造が図のようになっていて、表面にあるウロコのようなもの【キューティクル】で髪の中が守られています。
この表面のウロコを広げることで、髪の内部に薬が浸透し髪を柔らかくしていくのです。
たくさん広げればしっかり薬が浸透しますが髪がダメージします。
少ない広がりでは、ダメージしないですが薬の反応も弱くなります。
髪の状態に合わせてしっかりと担当の美容師さんと相談していきましょう。
髪を柔らかくする(髪の中の結合を切る)
薬が髪の中に入っていくと髪の中のつながりを切って柔らかくなっていきます。
この切る力が弱くつながりが残ってしまうとうねりが伸びにくくなってしまいます。
・うねりが強い人(曲がったつながりが多い)の場合たくさん切る力のある強い薬が必要です。
・うねりが弱い人(曲がったつながりが少ない)の場合は、弱い力で十分です。
ですが、まっすぐにするほど十分な薬の反応をさせることができない場合があります。
・ダメージで髪の芯が弱っている人(つながり自体が少ない)の場合、薬を十分に反応させるとダメージしすぎてしまう。
・アイロンなど頻繁にする人の場合、髪の性質が変わっていて薬が反応せずダメージだけが残ってしまいうねりは伸びない。(タンパク変性)
アイロンの役割
一つ目の薬で髪を柔らかく(髪の中のつながりを切る)した後は、『髪をまっすぐに整えていきます。』
この時にドライヤーで乾かしてアイロンを入れることでしっかりと髪の形をつくることができるのです。
この工程をしなくてもうねりは抑制できますが
『濡れたときにはまっすぐでも髪が乾くとうねりがでてしまう』
ということが起こります。
これは、『水素結合』というものが関係していて
薬剤で反応しない部分の髪のつながりのことです。
アイロンを入れることで、これをしっかりまっすぐにしてくれます。
このアイロンをしない方法が『ストレートパーマ』となり、
うねりを残したい場合や、ボリュームだけ抑えたい場合などは、ストレートパーマなどがオススメです。
2つ目の薬の役割
アイロンまで終わったら2つ目の薬をつけていきます。
この薬が髪の形を決めてくれるものです。
図のように髪の中の切り離したつながりをくっつけてくれます。
そうすることで半永久的にまっすぐな状態を保ってくれるのです。
この薬は髪に与えるダメージがほとんど心配いりません
ですが、完全に定着するまでは少し時間がかかってしまうので
・縮毛矯正後すぐ髪を縛る
・半乾きのままで放置する
などはせっかくの縮毛矯正を無駄にしてしまうので気をつけましょう。
まとめ
縮毛矯正は
・1つ目の薬で
髪の表面を広げて、髪を柔らかくする
・アイロンを使って
髪に形をしっかりすくる
・2つ目の薬で
髪の形状を記憶する
この3つの工程で行っていきます。
髪の中の構造を変化させるので、非常に強い薬を使うため髪のダメージが考えられます。
『しっかりとしたトリートメント』でのケアをしていきましょう。
また、髪の状態によって、縮毛矯正でうねりが伸びずにただダメージしてしまうだけの場合があります。
・ブリーチや繰り返しのカラーパーマで髪がダメージしている状態
キューティクルが広がりきってしまっていて、薬を十分に反応させると髪がチリチリになってしまいます。
・髪の芯が弱っている状態
髪の中の結合が少なくなっていて、この結合を切った瞬間にチリチリになって戻らなくなります。
1回目の縮毛矯正は綺麗になっても、3回目4回目でバサバサになってしまいうねりが伸びないこともあるので、そんなことにならないように、髪のケアや適切な強さの薬を使ってもらいましょう!
大切なのは
・どのくらいうねりが強いのか?
・そのくらい髪が痛んでいるのか?
をしっかりと見極めることで、『縮毛矯正』が向いている場合が分かります。
綺麗にかけれない髪の状態の場合はどんなうまい美容師でも不可能です。
ですが、美容師の技術によって、髪のダメージはかなり軽減できるので、信頼できる美容師を探していきましょう。
自分の髪を見てほしい方や、縮毛矯正をするお店を探している方は是非こちらを参考にしてみてください。
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