美容室の縮毛矯正の中に「コスメストレート」というものもあります。
他にもメニューの名前で「コスメ〇〇」「〇〇コスメ」
と見かけますが、
「どんなものなんだろう?」
「普通の縮毛矯正よりいいのかな?」
などの疑問を持つ方も多いと思います。
今回はそんな「コスメ」の縮毛矯正についてご紹介いたします。
プロフィール
川合 甚(かわい じん)
コスメストレートってなに??
「コスメ〇〇」などは美容室のネーミングでこれといった概念はありません。
「コスメ」の名前の通り
「化粧品登録」の薬剤を使用している時にこのような名前をつけることが多いです。
「化粧品登録」と聞くと
・ダメージが少ない
・髪にいい
・地肌にもいい
など良いイメージを持つことが多いですよね。
なので「コスメ」を売りにする美容室も多いです。
ですが、そのようなイメージだけでむやみに選んでしまうと思いがけない失敗につながることもあるので注意しましょう。
化粧品登録と医薬部外品
美容室で扱う薬剤は
・化粧品登録
・医薬部外品
の2種類あります。
この2種類の中でいろんな薬があるのですが、この違いはほとんどありません!
ただ国の登録が違うというだけなのです。
詳しくは
医薬部外品 (チオグリコール、システインなど)
化粧品 (システアミンなど)
が成分の名前です
よくわからないですよね^^;
これは、薬剤の特徴が違うだけで髪や頭皮の負担は関係ありません。
ダメージの違い
縮毛矯正の薬の強さは
・還元剤の種類と濃度
・アルカリの強さ
によって決まります。
還元剤の種類と強さは
髪の中に入った時にどのくらい働くか?
が変わってきます。
アルカリの強さとは
還元剤を髪の中に入れるために髪の表面を開く強さです。
髪の扉を開く時に
・力の強い薬剤が思いっきり開けていくのか
・力の弱い薬剤が少しずつ開けるのか
が変わってきます。
また、還元剤では
・髪の形を一気に変えるのか
・少しずつ形を変えるのか
が変わってきます。
この2つの強さと濃さで薬剤のパワーが決まってきて
余分に強すぎれば痛みますし
弱すぎればクセが伸びません。
このバランスは、化粧品であっても医薬部外品であっても同じことが言えるので
髪に負担があるかないかは薬の使い方次第です。
コスメの特徴
化粧品登録であることにも利点はあります。
たとへば、「カラーも一緒にしたい!」という場合
医薬部外品を使うことはできません。
これは薬剤の強さではなく法律で禁止されてしまっているからです。
その法律の抜け道が「化粧品登録の薬剤を使う」という方法ですので、
カラーと同時施術の場合はこの「コスメ」の薬剤を使うことがほとんどになります。
デメリットとしては
・臭いが残りやすい
・肌の負担が大きい
という点です。
「肌負担が大きい」のは意外ですよね!
この化粧品登録のシステアミンという成分は
日本では規定のバランスなため化粧品登録ですが、
この規定に肌に対する負担は含まれていなく、海外では使用禁止になっているほど肌負担が大きいものなのです。
なので、頭皮トラブルになりやすい方は絶対にさせておきましょう。
まとめ
「コスメストレート」とは、単なる名称で深い意味はありません。
髪の負担もダメージ具合も全てそれを使う美容師の腕次第なので、薬剤で変わるものではありません。
そればかりか、場合によっては知識のない美容師が
「化粧品だから大丈夫」
と強い薬剤を使ったり、頭皮の弱い人にコスメを使用したりするなどの危険もあります。
なので、
・髪の負担を抑えたい
・自然な縮毛矯正をしたい
・つやが欲しい
・柔らかい手触りにしたい
・シャキッとしたくない
など綺麗な仕上がりを求める時は「縮毛矯正を得意としている美容師」を選んでいきましょう。
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