アイロンの温度調節は?最適な温度と方法を青森の美容師が解説

ヘアアイロン

ヘアアイロンは、お洒落女子の必須アイテム。

スタイリングをきれいにするためにとても便利なものです。

 

ドライヤーのブローなどでは、どんなに頑張っての出せない仕上がりを再現することができます。

ですが、同時に髪に深刻なダメージを与えてしまうのも事実です!

 

そんなヘアアイロンを正しく使うための『アイロンの温度』についてご紹介していきます。

プロフィール | 青森市 美容師 川合じん
川合 甚(かわい じん)経歴Natural青森新町店の川合 じん(かわい じん)・2012年山野美容専門学校卒業・2012年関東大手有名サロン就職・トップデザイナー 副店長経験 年間指名1719名・2...

アイロンの温度調節は?最適な温度と方法

アイロンによる髪のダメージは、この『温度』がほとんどです。

アイロンの温度により、髪の中と外のダメージにつながり、

『髪がゴワゴワになってしまった』

『ツヤがなくなり、髪が引っ掛かりやすくなった』

『パサついて、広がってしまう』

などのお悩みが増えてしまいます。

 

この原因は、『温度』による髪のタンパク変性(髪の構造が壊れる)と『温度』による、キューティクルダメージ(表面のウロコのような部分がダメージを受ける)の2つです。

 

これを防ぐためには、

・トリートメントでしっかり保護して180度の温度で3秒以内
・乾燥しているときは、150度の温度で3秒以内

この2つの方法がオススメです。

もちろん低い温度であればあるほどいいのですが、低い温度では、髪の形がついてくれません。

ダメージしない保護を行い、ギリギリの温度でアイロンをするのが一番効率もよく、ダメージも抑制してくれます。

 

髪のダメージについては、こちらを参考にしてください。

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髪のダメージになる温度

髪のダメージは、『タンパク変性』によって起こります。

『タンパク変性』とは、髪が熱によって固まってしまう現象です。

このことにより、髪に空洞ができてしまい

・髪が柔らかくコシがなくなる

・栄養が流失する

・色が抜ける

・パーマがかからなくなる

などのことが起こってしまいます。

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約200度のアイロンでは

アイロンの設定できる温度は様々ですが200度ほどに設定できるものや、『高』などと表示される一番高い温度設定の状態を解説します。

 

この状態では、

・髪の形が非常につきやすい

・少しの時間で簡単にカールしたり、まっすぐにしたりできる

など、スタイリングはとてもやりやすいです。

 

ですが!

ダメージは非常に強く

・髪の表面がボロボロになる

・髪の中が壊れていく

など負担も大きいです。

 

髪の断面図

髪の表面のウロコ状の部分を『キューティクル』といい

髪の中の部分を『コルテックス』といいます。

 

この表面のキューティクルがはがれ、コルテックスの繊維が切れてしまいます。

このことで、隙間が生まれ、髪の芯が弱くなり『パーマがかからなくなす』『パサついてひろがる』などのことが起こります。

 

しっかりと保護していても、温度が高すぎると全く防ぐことができないので、高温は使わないようにしましょう!

髪の温度が160度以上になると

髪の温度が160どを超える状態になると、タンパク変性が加速します。

髪の中が壊れはじめて、表面のキューティクルがどんどん弱ってきます。

 

アイロンも温度設定が、160度以上または、『中温』で当て続けた場合です。

 

この状態では、アイロンでこすれたり、引っ張ったりすると、キューティクルがはがれていってしまうのです。

また、髪の中の水分が抜けるときに、表面を傷つけてしまいます。

 

洗い流さないトリートメントを使い優しくをイメージしていきましょう。

髪の温度が100度になると

100度をこえる繰り返しで、表面のキューティクルが固まり空洞ができてしまいます。

このことでダメージにつながりますが、100度ではいきなりダメージすることは少なく、洗い流さないトリートメントでほぼ予防が可能です。

 

ですが、髪の形をこの温度のアイロンで変えることは難しいので、温度設定としてはオススメできません。

また、ブローアイロンや、熱ブラシなどがこのぐらいの温度なので、ダメージがほとんどありません。

 

ドライヤーの風の温度も100度ほどですが、濡れた髪に当てたときは、髪の温度は40度から60どほどにしかならないので、乾ききってからも当て続けていないかぎり、ダメージの心配はありません。

タンパク変性の起こる温度

ダメージにつながるタンパク変性が起こる温度は諸説あり、条件によってかわりますが

乾いた髪で130度

濡れた髪に60度

が目安になります。

髪のダメージ図

 

髪の温度がこの温度を超えないようにすることが髪のダメージを予防することにつながってくれるのです。

ダメージを予防する温度は?

アイロンの温度を具体的にどのくらいにしていけばいいのかご紹介していきます。

 

低温でのアイロンで、髪を保護した状態であれば、髪はほとんどダメージしません。

ですが、これではカールが全然ついてくれません。

 

高温 ⇒ しっかりカールできるが、大きくダメージしてしまう。
中温 ⇒ 保護をしっかりすることで、ある程度のダメージを防ぎ、カールもつきやすい。
低温 ⇒ ダメージは抑制できるが、カールがつかない。

 

なので、、『中温』でしっかり保護するやり方がオススメです。

髪に当てたときにアイロンの温度が下がる

アイロンは、設定した温度に髪の温度が上がるわけではありません。

なので『タンパク変性の温度は130度』ですが、アイロンの温度設定はこれより高くしても大丈夫です。

 

髪に当てた瞬間に約50度ほど下がってくれます。

200度のアイロン ⇒ 150度(タンパク変性を起こす)

180度のアイロン ⇒ 130度(形がつきやすい)

150度のアイロン ⇒ 100度(形がつきにくい)

 

そして髪の保護をしっかりしていれば、この温度が上がるのを抑えてくれます。

逆に乾燥した状態であれば、1,2秒でアイロンの設定温度と同じ温度まで髪の温度が上がってしまうのです。

 

しっかり保護した場合

髪を濡れた状態から乾かしてすぐには、髪の中にまだ水分が残っています。

この状態で洗い流さないトリートメントで保護していくと

トリートメントと髪の水分で温度がブロックされて、温度があまり上がりません。

なので180度のアイロンを使っても、130度ほどの温度で収まっていてくれるのです。

 

ですが5秒も当て続けると180度まで上がってしまうので、同じ毛には3秒以内を目安にしていきましょう。

 

 

また、毛束を多く取ってしまうと、当てる時間も長くなってしまうので、少ない毛束で短い時間がポイントです。

太い毛束でアイロンを当てた場合、

1,2秒 ⇒ 毛束表面にはすぐに温度が内側は熱が通らない。

5から10秒 ⇒ 髪の内側に熱が通るころには、表面が高温になりダメージする。

乾燥している場合

朝起きたときの髪の状態は非常に乾燥しています。

この時にアイロンをすることは多くなりますが、この乾燥した状態では、髪の温度がすぐに上がってしまいます。

 

また、カラーを繰り返した髪や、ダメージがある髪は常に乾燥している状態が多いので注意しましょう。

洗い流さないトリートメントでも髪を保護しきれなないので、髪に当てた瞬間は、アイロンの温度が下がっても、あっという間に髪の温度が上がってしまいます。

なので、この状態でのアイロンがとても危険です。

 

乾燥しているときは、たとえ洗い流さないトリートメントをつけても、すべての髪にしっかりつくことは、難しいので、結果的にダメージしてしまいます。

 

なので、朝にアイロンをするときは、『内部保湿のトリートメント』+『コーティングの洗い流さないトリートメント』をつけて、150度のアイロンで3秒以内をイメージしましょう。

アイロンの温度とダメージしない方法

 

髪の保湿と保護をしっかりしていきましょう!

『髪の内部保湿のトリートメント』+『コーティングの洗い流さないトリートメント』をしっかり髪に馴染ませて

細い毛束で素早くをイメージしていきましょう!

 

これを守ってあれば、

・180度のアイロンで3秒以内

・乾燥毛は150度のアイロンで3秒以内

の温度設定で、『ダメージを抑制し、しっかりとした形』を作ることができます。

 

アイロンはとても便利ですが、同時に危険なものなので、正しい方法で健康な髪を守っていきましょう。

 

 

 

また、『ダメージが進んでしまって髪が綺麗に見えない』『アイロンをしなくても綺麗なヘアスタイルにしたい』とお考えの方は、青森のツヤ髪で人気の美容室Naturalの『髪質改善』がオススメです。

乾かすだけでまとまる髪になり、毎日のお手入れが簡単になります。

ご興味のある方は是非参考にしてみてください。

青森県青森市 美容師 川合 じん
美髪アドバイザー 川合 じん
この記事を書いた人
川合 じん

青森県青森市で美容師をしている川合じんです。ツヤツヤでまとまる髪と提供する美髪専門サロン『Natural』に勤務しています。
マンツーマン対応で、お客様のお悩みに真剣に向き合うことで、理想の髪を提供いたします。
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